発達した低気圧が太平洋岸を北上して、湿った雪で大混乱になった週明け。その後は強い冬型で、ほぼ全国的に寒気の影響を受け大雪や強風に見舞われています。特に今冬は暖冬とのことで、山形市内も先週末まではほとんど積雪が無い暮らしやすい状況が続いていた事もあり、交通機関を中心に混乱が続いている様です。

この「厄介者」の雪、会う人、会う人からボヤキが聞こえてきます。(-_-;) 確かに、北国で生活するには雪は大敵。生活自体を脅かし、時には命にも直結します。ただ、山形と言う地で、しかも比較的積雪の少ない山形市内に暮らすものとして考えると、この雪、そんなに悪者扱いしなくても・・と、思っています。それには、自分がスキーをこよなく愛し、その為に移住してきたという経緯もある事はあるのですが、ここ数日の経験&感想です。

 

雪国に暮らすにあたって、「雪は百害あって一利なし!」というのが、一般的な皆さんの声。それでも、雪を直接的、間接的に商いの対象にしている方はたくさんおいでです。今日お話しするのは、生活する中ではあまり雪とは関っていない、あるいは関りたくない者としてのお話。

 

Episode1

普段は通勤・通学者で座席が何とか埋まるくらいの乗客数の路線バス。近年の他人との接触を避ける傾向が地方都市にも浸透しているのか、2人がけの席もほとんど独りでしか座ることはありません。それでも車内は余裕のスペースが通常です。ところが、今回の湿った雪の為に、道路事情が悪化。水分を多く含んだ雪に、自動車も自転車もハンドルを取られて大変な状況でした。そこで、普段バスなど使う事が無い方々が一斉にバスに殺到したために、経験したことが無いような大混雑に。そんな車内に1,2歳くらいのお子さんを抱っこしたお母さんが乗車してきました。車内は身動きも出来ないほどの混雑で、このお母さん乗車時に整理券も取ることが出来ませんでした。すかさず発券機の近くにいたベテランOLと思しき女性がすっと券を取ってそのお母さんに手渡し。その後、渋滞してなかなか進まない車中で、お子さんが泣き出してしまいました。不自然な姿勢で立っている為か、お子さんも抱っこされていてもどこかが痛くなるようで、時折強く泣いていましたが、お母さんはあやすのに懸命。ここでも「ぼく、頑張れ~」「あと少しだからね」と優しい声がかかりました。しばらくして混雑が緩和され、お子さんの鳴き声も止まりホッとしましたが、都会でも同じようになったか?と、ふと考えました。特に、その日は交通機関の乱れる中を上京し、やはり満員の電車内の無機質的な空間を経験してきた者としては、どこか人間関係の暖かさを感じた出来事でした。

 

Eposod2

翌朝もバスに乗ろうと停留所へ行くといつもは2,3人しかいないバス待ちの人が、なんと10人近く。昨日の混雑を考えると乗り切れないのでは、と心配になりました。しかも予定時刻は大幅に過ぎているのに、バスはいつ来るのやら。そこで、意を決して徒歩で職場に向かう事に。まあ、歩いても30分ほどなので、普段から歩けよ!と、言う話ではあるのですが、そこは人間弱いもの。文明の利器に身を任せて、車やバスに大いに助けられている毎日ですから。この時、思い出したのが3・11東日本大震災のとき。電気は止まり、ガソリンは何時入れる事ができるのかわからない状況下、小雪の舞い散る中を歩いて通った数日を思い出しました。そう、無ければ無いなりに! 人間適応できるものだといういことを学んだ震災だったはずなのに。まだ日も浅いこの経験を忘れていた自分に活! そう言えば、震災のこの時を機に、持ち歩いていた鞄をリュックに変えて、今も背負っている自分でした。「災害は忘れたころにやってくる!」、日頃はやりたくてもできない(やらない)非常時の対応を意図せずやることが出来た一日となりました。

 

Episode3

歩いた話のついでに、雪国で行わなければならない作業のひとつが「除雪」。仕事で通勤する人が増え、特に山形は共稼ぎ世帯も多いため、住宅地や路地裏では比較的年配の方が除雪作業を行っている姿を見る事が年々多くなっています。日本の社会課題のひとつである高齢化社会を実感する場面でもありますが、何とか少しでも解消したい問題でもあります。

そこで、推奨したいのが「降雪時時間差通勤通学」。通勤している社会人や学生が、降雪量が多いときは、通常時よりも遅く出勤したり、始業を遅らせることを認める仕組みです。有給にするか、振り替えるかは個々の事情で異なるとは思いますが、近所のご高齢の方の為や、公共の道路・路地の除雪など、朝1,2時間の作業を提供するというもの。社会がそんな受容性を持てたら、ちょっと住みやすいまちになるかも知れないなぁ、と感じます。

 

これは、おまけですが、除雪作業はとても「からだ」に良いと思いませんか? この2日間で緩んだからだは絞れたし、何だかからだも軽く感じています。尤も、一日2、3時間ほどの作業なので豪雪地域の方には怒られそうですが・・ さらに、地域のコミュニケーション促進にも大いに役立っています。中には自分の除雪範囲だけを正確に忠実に除雪する御仁もいらっしゃいますが、気持ちとしては、お隣や前の家も少しだけでもついでにやらざるを得ませんし、車がスタックすればみんな出てきて押しますからね。年間を通して、あの家の方とお話しするのは除雪の時だけだ、なんてケースもあったりします。(^^) まあ、雪国のあれこれ、ポジティブにとらえた方が幸せかもしれませんね。  (KS)

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